interview

 

interview #1 AL brooch

04_わからないからつくる

ムイマール muimaur brooch ブローチ

(「03_安全ピンとカシメ」からのつづき)

─これまで何個くらいこのブローチ作りました?何百?もしかしたら何千?

相当作ってる。陽の目を見ないものもあるので…。
時間ができるとちょっとブローチ作ろうかなって。作ってて一番楽しいし、尽きない。

基本的にブローチを作るときは、なんにも考えないで「とりあえず100個作ってみよう」って作り始めて、手を動かしながら心が反応するのをジっと待つ感じかな。

それで100個作って、振り返って、もう少し何とかなる様な気がする…なんかもやもや…。「じゃあもう500個でも1000個でも作ってみるか」みたいな…(笑)。

あえて理性的でない数を設定して、焦らずに実験したり失敗したりしても良い余白を自分にあげるんです。

─ なるほど、制作の取り組み方自体が他のアイテムとはちょっと違うんですね。

このブローチは、たまたまうまい具合に好きな要素が重なって生まれたので、自分にとってこれが何かとか、どこに向かうかを聞かれると、うまく答えられないんですけど‥。

全体の絵面が見えないから、とにかく作って考える。
だからあっちに行ったりこっちに行ったりして、商品として考えると難しい部分もある事は自覚してるんですけど…。

うまく伝えられないなぁ…。
意識を逸らしてつくる?
だからと言って目を閉じてつくるわけでなくて、意識を逸らす。
お腹の中の自分、頭の中の自分がつくるそれぞれのものを見るために、工夫して実験してる。

─ 画家が絵を書く感覚に似てるのかな?頭で考えるより、とりあえず描いて描いて描いてみようみたいな。

絵は描かないからわからないし、画家とか芸術家って生き方は異次元なイメージ、どんな思考で描いたり物を作ったりしてるのか興味あるけど…。多分違うと思う。

─ このブローチってmuimaurの中でもちょっとコアと言うか、ピアスは年齢的にも幅広い女性に受け入れられてる印象ですけど、これはブローチを着け慣れてる方とか、50代60代で自分のおしゃれが確立してる方とかが多い印象です。そういう意味でも絵画的というか…絵でも物でもいいんですけど鑑賞する楽しみを持っている人には面白がってもらえるというか…。

うーん?どうかな?確かにそういうお客様が多いのかな?
でも面白がれる人っていうか好奇心の多い人で魅力的な人が多いかも。
素敵なので好きになってそのまま仲良しになっちゃったりします!(笑)。

でも、10代20代の若い子が着けても面白いと思うんだけど…そして若い子と仲良くなりたいですね。
男性にももっと使ってもらいたい。

だから最終的には、「可愛い!」「なんか好き!」って思ってもらえれば嬉しいなって思ってます。

私の作ったブローチが、誰かにとって装いのイロドリになったり、心ときめくアイテムとして使われたり、はたまた子どもの入学式というハレの装いに選んでもらえたり、そんな自由な発想で身につけられてる様子が聞こえてきた時、このコミュニケーションが「つくる楽しさ」を遥かに超える喜びなのだと実感するので、このブローチは私の中で特別です。

(おわり 「interview #1 AL brooch」)

ムイマール muimaur brooch ブローチ小枝さんの高校生の息子さん

AL brooch